吉田サウンドラボラトリー

音(サウンド)を扱う電子デバイスの工作をしています。

音律の比較

音律とは、「ドレミファソラシド」の各音の周波数を定めるものである。

ピタゴラス音律

純正律

平均律

などがある。

3度の響きの違いを比較するために、ドとミの和音を

純正律平均律ピタゴラス音律でそれぞれ聞き比べてみる。

基準音のドと各音律のミの周波数は以下の通り。(2の倍数にまるめてある)

 ドの音 (共通)     524Hz

 ミの音      周波数  周波数比

------------------------------------------------------------------------------

 純正律      654Hz    5/4  

 平均律       660Hz   2^(1/3)  (2の12乗根を4回掛け算したもの)

 ピタゴラス音律  662Hz    81/64

ドとミの和音を純正律 - 平均律 - ピタゴラス音律 の順に正弦波で鳴らしている。

モノラルに混合したものと、ドを左チャンネル・ミを右チャンネルに分離したものを作成した。

<MP3ファイル>

純正律と平均律とピタゴラス音律の比較

純正律と平均律とピタゴラス音律の比較_左右分離

自分の場合以下のように感じた。

違いはほとんどわからないが、繰り返し聞いていると何となく純正律の響きがすっきりしているように感じる。

ヘッドホンよりスピーカーで聞いたほうがわかりやすい。

左右分離版を聞いたほうが物理的に混合した和音を聞く形になるので望ましい。

参考文献 CDでわかる 音楽の科学 岩宮眞一郎著 株式会社ナツメ社